追い切りをチェックする際に気をつけたい4つのポイント トラック編

f:id:yomouma:20160829010031j:plain競馬予想には様々なファクターがあると思いますが

 

「馬の状態」

 

についてはどのようにチェックしているでしょうか。

 

 

 

追い切り専門のブログや新聞の調教欄などを参考にされる方もいるかもしれませんが、どうせなら状態面も自身の目で確認出来れば、より納得のいく予想となるのではありませんか。

 

 

このページでは数ある状態チェックの中から「トラック追い切り」をメインにまとめてみました。

 

トラックでの追い切りで気をつけたいポイント

 

胸とトモの筋肉を確認する

 

 

トラック追いの際のカメラは、出走馬を横から捉えています。

ですので馬体全体を確認できる為、コツさえつかめば比較的簡単に馬の状態を見分けることが可能となってきます。

 

 

 

その際のポイントですが、あまり顔を見すぎないということに気をつけてみましょう。

 

 

 

人間は、生物を見るときは自然と顔を見てしまいます。それは馬を見るときも同じですね。ですが実際は顔を見ていても状態を確認するのは困難ですので、意識的に身体(胴体)を見るように心がけましょう。

 

 

 

イメージとしては、ゼッケンの部分に視点を当て、全体を見るような感覚です。ゼッケンを意識的に見ることによって、自然と両サイドにあたる胸・トモの動きが目に入ってきます。

 

 

 

そうです。重要なのは胸とトモの筋肉。

 

 

 

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この赤く囲った部分の筋肉の動きに注目してください。

 

 

胸とトモの筋肉にハリがあるか。

 

 

 

感覚的な説明になってしまいますが、状態の良い馬はここの部分の凹凸がはっきりしています。筋肉が隆起し、うごめくような感じですね。

 

 

 

動きは自体はストライド型・ピッチ型に関わらず身体全体を使った動きになります。

逆に状態の悪い馬は平べったい馬体となり、凹凸ができません。胴と脚が分離し、脚だけがトコトコと動いてしまいます。

 

 

その点をイメージして今年非常に良いCW追いをこなした日本ダービー時のサトノダイヤモンド・マカヒキ2頭を見てみましょう。

 

明るさは最大、携帯で見るなら横画面にしてください。


日本ダービー サトノダイヤモンド 最終追い切り 調教

 

 

 

 

....そうですね。全然わからないでしょう(笑)

ここに記載した動画の画質では限界があります。

本気で追い切りを見る力をつけるならばJRAレーシングビュアー JRA公式映像配信サービスを契約しましょう。

綺麗な画質で確認することが出来ますので。

 

 

 

続いてはダービー馬、マカヒキです。

 


日本ダービー マカヒキ 一週前追い切り 調教

 

 

 

 

マカヒキは今年一番印象的な追い切りを披露した一頭です。

隆起された胸・トモの筋肉が 激しく動いているのがわかるでしょうか。

 

この2頭の動きを目に焼き付けて、繰り返し繰り返し出走馬の追い切り映像を確認しましょう。

すぐに良い悪いが判断できるようになりますよ。

 

 

 

 

 

首の使い方をチェックする

 

 

筋肉の動きを確認したあとは、首の使い方も確認すると、より精度があがります。

 

 

最も評価が下がるのは首が高い馬です。

人間で言う顎が上がって走っている姿を想像すれば理解しやすいでしょうか。

首が上がることによって前へ進む推進力が削がれますし、何よりも馬自身が意欲的に走れていない可能性が高まります。

しっかり首を下げて適度に振り、グッと沈むような走りが理想です。

 

タイムに惑わされない

 

 

追い切りの時計は重要な指標のひとつですが、必要以上に加味せず、参考程度に留めておくのがベストです。

 

 

というのも速い上がりを苦手とする馬が、仮に絶好調時に追い切りをこなしたとしても、速い時計が出ないことが多々あります。

 

 

それを鵜呑みにして、「この馬は時計が悪いから買えない」という判断をしてしまうと、上がりのかかったレースで買い目に加えそびれるケースが出てきます。

 

 

また、調整的でジョギングのような追い切りをこなしたときも注意が必要です。そもそも半分の力も出していない為、時計が出ないことは必然ですので。

 

 

という点を踏まえて、追い切り時の時計はあまり気にする必要がないというのが大前提ですが、それとは別に

 

速い時計を出したとき時は参考にするようにしましょう。

 

 

遅い時計→あまり気にしない

速い時計→評価する

 

 

特に栗東のCWは速い時計が出やすいコースです。馬なりで終いの1ハロンを11秒台中盤で走れたときは状態が良い可能性が高まります。

 

上記のマカヒキがまさにそれで、強く追われずとも、意欲的に動いて11.6秒を刻んでいます。

 

自身のリズムで気持ち良く走って、なおかつ速いタイムが出ていればしっかり評価しましょう。

 

最後に

 

追い切りをこれから勉強される方は日本ダービーの追い切りを見るのが良いと思いますよ。

 

なぜなら、本気で獲りに来ている馬もいれば、ダービーというレースに出るだけで満足な記念出走的な馬もおり、追い切りに明確な差が出るからです。

 

 

ポテンシャル的にも今後GIの舞台で活躍する馬もいれば格下でもがくことになる馬も混在していて、馬体の造りに違いが出てきます。また、仕上がっていない馬とマカヒキのような馬を見比べた時に、明らかに筋肉のハリ、凹凸部分が異なってきます。

 

 

それを繰り返し見比べることで、状態判断する目が養われます。

ぜひ登録した際にはダービー出走馬の追い切りを確認してみてください。

 

 

また後日、別の視点で追い切りのチェックポイントを解説したいと思います。

 

この記事を書く上で参考にした本

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