【セントライト記念】追い切り・馬体チェック2016
セントライト記念 追い切り・馬体チェック
セントライト記念 G2 中山2200外
今週は菊花賞の前哨戦セントライト記念です。
さっとこのレースの特徴を確認します。
スタート直後は速くなる傾向があるものの、その後のペースは出走馬の脚質バランスによります。割とバラツキがあるのは3歳戦のステップらしい特徴です。
スパートは早めで、最終コーナーに向けての下り坂で徐々にペースアップしていく傾向。
長い脚が使えることが大前提で、理想はコーナー加速が出来るタイプ。
ただ世代戦なので、走法に関わらず地力で勝ち切れるレースだが、絶対条件は上がりがかかっても浮上できることで、下級レースでキレのみで勝負してきた馬は割引材料。
ロングスパート戦で、隊列全体が浮上するので追込み勢は苦しい。
同様に逃げ馬も息が続かない。
枠は内外フラット。捲れるという意味では外目の方が若干有利。
人気馬は意外とこけやすい。
勝ち切ってきたレースとは求められる適正値が異なりやすい為。
特にダービーとは大きく異なるのがポイント。
以上のデータはKLANから取得しています。
キークラッカー 土田
美浦 南P 良 単走
65.8-51.9-38.3-12.1
小刻みなステップを刻むタイプで適正値高め。馬体のハリも上々で状態も良いでしょう。ただまだ線が細いですね。それもあってのポリ選択だと思うのですが。もう少しポテンシャルを感じれるようになってから。
ステイパーシスト 尾関
美浦 南W 重 並走
54.4-39.7-13.0
ステゴ産駒ですが、全身を使った柔らかい動きが出来るタイプです。
ハリも上々で、内面も充実。
前走をプラス20キロで勝ち切ったこともあり馬体の成長も感じられます。
ディーマジェスティ 二ノ宮
【馬体】
皐月賞を制した時でさえ、まだまだ成長分を残した体つきだったのが夏を通して完成の域に近づいています。
それでも今回は余裕のある馬体です。追い切りは良く見せるタイプなので大きく割り引くことはないと思いますがどうでしょうか。
皐月賞を勝っているものの中山適正値は並。
美浦 南W 重 単走
83.1-66.3-50.8-36.7-13.0
かなり身体を大きく見せています。ある程度完成されていたマカヒキ、サトノダイヤモンド等と比べてこの馬はまだ未完成なところがありましたが、ここにきて一気に成長した印象です。
若干重さが残っているものの、勝ち負けできる状態。しっかり先を見据えた調教です。ただ取りこぼす可能性はある。
ゼーヴィント 木村
【馬体】
対抗ポジのゼーヴィントですが、ディープ産駒&母ブライアンズタイムでディーマジェスティとかなり近い血統なのはおもしろいですね。
走方もかなり似ていますが、こちらの方がスッとトップギアに入れるスムーズさはある。
馬体のハリも素晴らしいです。相手は強いですが勝ち切るところまで考えたい。
美浦 南W 重 並走
82.5-67.7-53.2-38.2-12.6
終いをしっかり伸ばす追い切り。かなり強めですが、それに応える動きで抜群の内容です。
ストライドが広く、それでいてパワー質な脚の使い方です。
内面の充実が期待できる上に適正値も高め。
ネイチャーレット 根本
美浦 南P 良 並走
67.7-52.0-38.2-11.8
あまり意欲的では無いのかなあと感じる追い切りです。馬体のハリはまずまずですが、惰性で直線へ入るところと少しモタつくのは割引。
まだ幼いところが見えます。
ノーブルマーズ 宮本
栗東 坂路 良 単走
52.7-38.4-24.4-12.1
追われるタイミングでかなりヨレます。
ポテンシャルはかなり高そうですが、操縦性に難があります。
状態はかなり良さそうですね。騎手がアプローチ出来れば面白い存在だとは思いますが、難しさの方が上でしょうか。
ピースマインド 宮
栗東 CW 良 単走
85.4-68.2-53.5-39.8-12.5
追われても重たそうな感じがある。ギアが上がってこない。
2200は長いかもしれませんね。神戸新聞杯ではなくこっちを選択した意志は理解できる。
プロフェット 池江
栗東 CW 良 単走
53.4-39.1-12.0
中山適正値は高い一頭です。
菊花よりも、こっちをしっかり獲りにきています。
トラックだとあまり良く見せないのですが、前駆を中心に筋肉の成長は感じられます。
マウントロブソン 堀
【馬体】
大きく成長してきた感のあるマウントロブソン。全体的にまだ余裕はあります。
ステップ的要素は強そうですね。それでも前駆に力があるタイプだけに中山適正値は高めです。
美浦 南W 重 並走
67.7-52.9-38.1-13.1
追っても追っても伸びないですね。
堀厩舎の場合だとこのパターンはあまりおいしくない。
プロディガルサン 国枝
【馬体】
造り上げて来た馬体で、ステップ的要素は薄そう。しっかりここで走りきれる状態。あまり春先のイメージが無いのですが、血統的には上がりのかかる展開は適正値高め。
美浦 南W 重 並走
66.5-51.9-38.3-13.3
素質馬だけあってポテンシャルの高さは追い切りから感じ取れます。
全身を使った躍動感ある動きで、意欲も相当高いレベルで走れています。
メートルダール 戸田
美浦 南W 重 並走
68.0-53.2-39.7-13.5
かなり筋肉質な馬体。ハリも上々です。
ただタイプ的には距離は長いでしょうか。速い上がりでスッと抜け出す力があるので今回はマッチしづらい。
アルカサル 大竹
【馬体】
1戦使われてることもありかなり仕上がっている馬体です。いかにもパワー系な造りで大型馬という点以外はドリジャニの血を引き継いでいそう。矛盾するが、菊花賞はちょっと向かなそうなタイプ。
美浦 南W 重 並走
52.8-39.3-13.4
馬体評価時点の状態をしっかりキープ出来ており引き続き高いレベルで出走できそうです。
前駆を中心に作り込まれている印象で適正値も高め。首の使い方からも前へ進む意欲あり。
カルヴァリオ 大竹
【馬体】
大竹厩舎2頭出しです。
こちらも使われてる影響かハリも良く状態は上々。まだまだ成長分を残している馬体で、ちょっと人気馬達と比べると馬格は落ちる。
ケンホファヴァルト 森
美浦 坂路 重
56.2-41.9-28.1-13.8
自身のペースで駆け上がります。
少し線が細いかな。
追い切り評価
【5.0】
【4.5】
ゼーヴィント
プロディガルサン
【4.0】
ディーマジェスティ
【3.5】
ステイパーシスト
ノーブルマーズ
アルカサル
プロフェット
【3.0】
メートルダール
ディーマジェスティはスケールはアップしていますが、春先の弾けるような挙動は感じられません。それがどう出るかでしょうね。緩さはあるのでそのせいで跳べてないのであればそれはそれでOKです。今回は過去比較という点を重視すると、確勝級ではないように感じます。
ゼーヴィントは作り上げている感じはあります。前走と同じ良い状態の追い切りを確認できています。ディーマジェスティよりもこっちのイメージ。今の戸崎が乗るのも心強い。
プロディガルサンとプロフェットが本気度の高い一戦になりそうです。
特にプロフェットはあえて中山を選択しているあたり池江厩舎らしいなと感じますね。菊花は見据えていないでしょう。ここです。
プロディガルサンもやっと適正値の高い舞台で勝負できるタイミングです。
春先は状態もイマイチでしたし、巻き返すことは可能です。元々のポテンシャルは相当ですので。
結果的にゼーヴィント以外はダービー組でまとまってしまいましたが、個人的にはその他で下から突き上げる馬は見当たりませんでした。(それなりに状態の良い馬はいます)
ローズステークス 追い切り 馬体 チェック
今回の参照サイト
【コース適正&過去レース】
レース適正やコース情報は競馬データベースKLANから取得しています。
個人ページも作成でき、競馬ノートとしても使用可。
【馬体写真】
【追い切り映像】
追い切りの見方について書きました