【天皇賞秋】追い切り・馬体チェック2016
天皇賞秋 追い切り 馬体チェック
1枠&4枠が有利。
東京2000となると外枠は割引がセオリーで、8枠は勝ちきるには相当難しい配置。ただ今回はフルゲートではないためそこまで気にしなくても良いでしょう。
脚質はレベルが上がるほど差し切るスピードが重要になってくる。対照的に逃げ馬には厳しいレース。
基本的には緩みのないハイペースになりやすい。
上がり1位の馬はかなりの確率で馬券に絡む。
タフなレースで好成績を上げている馬よりも下位条件でもしっかり上がりを示している馬が波乱を巻き起こす。
ステファノス、スピルバーグなど
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アンビシャス 音無
【一週前】
栗東 坂路 良 単走
60.1-43.3-28.2-14.1
ジョギングのような調整的な追い切りです。
毎日王冠時点で状態面は仕上がっていましたので、このような動きでも全く問題無い。
しっかりレースで負荷をかけて、かつ結果もついてきているので内面も充実しており理想的な出走タイミング。
【馬体】
更に良化しています。過去1番で良いですね。
良馬場が絶対条件のデリケートな足先です。
距離もギリギリなので内枠欲しい。
【最終】
栗東 坂路 良 並走
53.8-39.2-25.2-12.7
ヒストリカルと並走。
珍しく終いにかけて追われるパターンの追い切りです。
しっかり動けているし、馬体の良さから考えても体制は整ったとみて良い。
エイシンヒカリ 坂口
【一週前】
栗東 CW 稍重 単走
94.4-77.6-62.8-49.5-37.7-13.4
早めに仕掛けてスピードを維持するような内容。
終いは完全に脚が止まっており、映像からは状態の良さは感じ取れない。
【馬体】
トモの筋肉量多くゴリゴリの馬体ですが、しっかりシャープさもありデキは文句なし。
意外と重い馬場のほうが合いそうな造りで、東京がベストではない。差し足で勝負するわけではないのでその点をうまくフォローできれば。
【最終】
栗東 CW 良 単走
79-7-63.6-49.7-36.7-12-2
単走で仕掛けられても良いときと比べると少し走りに軽さがない。
全く走らない雰囲気ではないものの万全では無い。
カムフィー 池上
【一週前】
美浦 南W 稍重 並走
67.3-52.5-38.8-13-5
出走タイミングとしては微妙。
動きも重さがあってキレる脚は見せていない。
【最終】
美浦 南W 稍重 並走
71.4-55.3-40.0-13.4
この馬なりに状態は上げてきているものの、相手関係を覆す程の動きは見られない。
サトノクラウン 堀
【一週前】
美浦 南W 良 並走
83.4-68.6-53.2-38.0-12.9
モーリスと併せ馬。
さすがに遅れますがこの馬なりに身体を目一杯使って走れています。悲観する内容ではありません。
道悪の京都記念を勝ってはいますが、馬体的には軽い馬場が合うはずです。去年は惨敗でしたが見直す必要はある。
【馬体】
まだ若干余裕があります。トモを中心にもう少しハリが出てくれば万全。
やはり横姿を見ても軽い馬場は合いますね。
【最終】
美浦 南W 良 並走
54.6-40.0-13.2
行きたがるところを抑えるくらいに内面は充実している。
馬体もしっかり仕上がった印象で状態面に問題はありません。
サトノノブレス 池江
【一週前】
栗東 CW 良 並走
83.7-68.1-53.3-39.1-11.7
三頭併せの外。中はラブリーデイ。一番負荷をかけたいポジション。
仕掛けてからはギアを上げてキレよく動く。
ゴール板前だけの負荷で、まだまだ良化できるはず。余力はある。
【馬体】
万全とまではいきませんが状態は良いでしょう。
コース適正は高くない。多くの地力のある適正馬が出走しているなかで考えると辛いですね。
【最終】
栗東 CW 良 単走
54.1-39.8-12.2
単走で終いを少し追う内容。
ゴール板を過ぎても力を抜かず駆け抜ける。
意欲的に動いているし状態は良さそうで、池江厩舎的には満点の追い切り内容。
ステファノス 藤原
【一週前】
栗東 CW 良 単走
69.5-53-4-38.7-12-1
リズム良く単走で走っています。
軽さがあって非常に状態は良さそう。
馬体を見ると大きく成長して本格化しているので勝ち負けできるレベルに来ています。
【馬体】
完成されてますね。馬体では1番手評価。
それくらい大きく成長しましたし、東京2000はベストコース。
筋肉量、繋ぎの角度共に理想的。
【最終】
栗東 CW 良 並走
84.0-67.1-52.0-39.0-11.7
並走馬に並んでから一気にギアを入れて走りきる。
反応が非常に良く状態面はピークにきているでしょう。
モーリス 堀
【一週前】
美浦 南W 良 並走
83.0-68.2-52.8-37.6-12.7
強く追われなくてもダイナミックなフォームで駆けており非常に状態は良さそう。
並走馬のサトノクラウンを軽く突き放す。
【馬体】
万全です。状態はピーク。
本質的にはやはり距離は長い造りです。実績もある通り東京の直線は合うのですが。
脚回りを見るとどうしても道中は速いリズムを刻んでしまう造りなので、全体のペースが速まらないと折り合いに苦労する可能性大。
【最終】
美浦 南W 稍重 並走
68.9-54.1-38.4-12.8
馬体から感じた印象がそのまま動きに表れていました。研ぎ澄まされています。
ラブリーデイ 池江
【一週前】
栗東 CW 良 並走
83.8-68.2-53.4-39.2-11.8
三頭併せの真ん中。外はサトノノブレス。
併されるような形ですが、一戦使っているので仕上がりは良いでしょう。
最終を見てから。
【馬体】
なんとなく復活を予感させるような立ち姿ですね。大きく見せている印象を受けます。
昨年の覇者ですし、適正面は問題無いです。
状態面もピークとまでは期待できませんが良く映ります。
【最終】
栗東 CW 良 並走
52.5-37.4-11.9
追い切りはいつも良く見せる馬ですが、それでも状態面はかなり良く映ります。
少し追われるくらいの負荷ですが、意欲的に進む内面の充実度と純粋なスピード値が、かなり高いレベルに達しています。
リアルスティール 矢作
【一週前】
栗東 CW 稍重 並走
82.8-66.2-51.4-37.5-12.1
前に1頭置いてそれを差し切る追い切り。
突き放す内容からも動き自体は良いです。
回避した毎日王冠ですが追い切り自体は良いものでした。
内面が下降してなければ良いですが、速い上がりも無いので対応は難しい。
【馬体】
うん、やはりパワー特化型の馬体です。
それが今回というか安田記念くらいから顕著に表れるようになってきました。
非常に筋肉質で東京のようなスピード値が求められるレース向きではない。
【最終】
栗東 坂路 良 単走
53-8-38.4-24.8-12.5
いい形で状態をキープしています。
ルージュバック 大竹
【馬体】
叩いた効果を感じられる馬体で状態面に問題は無さそうです。
脚も長く距離はベスト。東京で走る理想の造りです。
【最終】
美浦 南W 良 並走
51.7-37.1-12.2
全然追われてないのに突き抜ける動きで終いの時計も素晴らしい。
しっかりとこの馬らしい跳びを見せているし万全の状態で出走できる。
ロゴタイプ 田中
【馬体】
若干余裕はある馬体です。この程度なら仕上がるレベルですが。
東京の馬場は合うと思いますが、2000は長いでしょう。
【最終】
美浦 南W 稍重 単走
84.9-68.5-52.6-37.7-12.9
思ったよりもしっかり仕上げてきました。
大きく動けておりかなりの良化が見込めます。
アドマイヤデウス 橋田
【馬体】
表面上は良く見えますがスケール感のあるこの馬にとって2000はちょっと忙しい。
【最終】
栗東 CW 良 単走
84.3-68.0-52.5-38.9-11.9
ゴール前で仕掛けられる内容。
動きは柔らかいものの大きな上昇はなさそう。
ヤマカツエース 池添
【馬体】
ほぼほぼ仕上がっています。
ちょっと硬さのあるタイプですね。
東京はベストコースでは無い。
【最終】
栗東 坂路 良 単走
52.4-38.2-25.3-13.0
大きな強調材料は無い。
この馬なりに調子はいいといったところ。
ヒストリカル 音無
【馬体】
前走はびっくりしました(笑)
少し加齢の影響を感じる馬体ですが、状態は良いです。
内面的を考慮すると、前走のように道中ストレス無く溜めて...という競馬でないと走りきれない。
かつ良馬馬で前が崩れる展開が欲しいので好走条件は自然と多くなる。
【最終】
栗東 坂路 良 並走
54.0-39.2-25.3-12.8
アンビシャスと並走。
終いだけ見ればアンビシャス以上に走れています。状態自体はかなり良いでしょう。
クラレント 橋口
【最終】
栗東 坂路 良 並走
54.1-39.5-25-5-12.7
年齢的にも大きく良化はしていないものの、意欲的に走れています。
追い切り評価
5.0
ルージュバック
4.5
ステファノス
モーリス
ラブリーデイ
サトノクラウン
4.0
ロゴタイプ
アンビシャス
サトノノブレス
3.5
ヒストリカル
3.0
エイシンヒカリ
さて前日ということで頭の中を整理して記述しましょうか。
馬場は荒れない。外差しもしっかり決まる。
上がりが遅くなってほしいパワー型のエイシンヒカリ、リアルスティールは割引したいところ。クラレントも鞍上含め静観したい。
逆にスピード値で勝負したい
モーリス、アンビシャス、ルージュバック、ラブリーデイ、サトノクラウンは向くでしょう。
ヒストリカルはこのメンバーを交わしてというのは難しいかと。
ロゴタイプは前目の馬でも馬体の造りからは速い上がりでも対応できる。とにかく状態も良いし抑えたい一頭。
ステファノス、ラブリーデイの外枠配置は全く問題無いでしょう。
大外と言えどフルゲート割れで14番であれば過去にも好走歴のある配置です。
展開が速くなりそうな今回のレースは距離不安のモーリスにとっては追い風。できるだけ息は入らない方が良い。枠もベストで課題は解消された感。ムーアのアプローチも相当プラス。
また、その展開で終いを伸ばせるペースになるのであればアンビシャス、ルージュバックにとっても追い風。
東京は戸崎でしょう。ルージュバックも素晴らしい枠に入りました。
とは言え、東京の馬場に最も適したそうなのはステファノス。
個人的には相当なポテンシャルだと思っています。馬体を見る感じだと東京の坂に要するパワーも持ち合わせている。
サトノノブレスは王道ローテでは無いのでしょう。ここは叩きと想定しますので静観。
ラブリーデイは状態ピークに持って来ておりポテンシャルも落ちてはいない。むしろベスト条件で勝ち負けまで。
最後にサトノクラウンですが、ダービー以降上がりを存分に活かせるレースに出走出来ていない背景があります。
去年の天秋は自滅と言っても良いでしょうし、ダービー以来のスピード勝負ができる場面。
造りからは33秒半ばは出せる脚まわり。注目したい。
もうあとは個人的な各馬に対するポテンシャルのイメージで甲乙つけたいと思います。
◎モーリス
◯ルージュバック
▲ステファノス
△アンビシャス
スワンステークス 追い切りチェック
今回の参照サイト
【コース適正&過去レース】
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【馬体写真】
【追い切り映像】
追い切りの見方について書きました