函館スプリントステークス2017 最終追い切り
函館スプリントステークス最終追い切り
エポワス
藤沢/ファルブラヴ
函館芝
67.0-50.6-36.9-12.2
年齢を重ねてもストレスのかかる競馬に対応できているし、馬体も非常にフレッシュです。
筋肉量も多く今回はハリもあります。
馬体に関しては特に割り引くようなポイントがない。
追い切りでは3頭併せの内を走り、少し離れた位置から追走する形で前の馬を意識的にロックオン。差し切る意思を持ってギアを上げます。
結果的には差し切れない内容でしたが、闘争心はかなり高い位置にありますね。
前の脚をいっぱいに伸ばしていますが、あまり柔らかさはありません。
後駆に関しては収縮性があって良いですが、前が硬いので持続的な速いラップをなだれ込むような競馬が良い。
また硬い分パワーを持ち合わせていますから、函館はフィットする・・・というのは過去成績を見ても明らか。
シュウジ
須貝/キンシャサノキセキ
函館芝
62.2-47.2-34.8-11.5
前走は展開に恵まれなかったところもあって結果は出ませんでしたが、追い切り見てると活力があって良い出走タイミングです。
やっぱりなんと言っても後駆の伸びが良く、蹴り返しが強い推進力を生んでいます。
この推進力とは、瞬間的な爆発力を生む力ではなく長く良い脚を使える力です。
そして上体の連動性も良く休み明けでも走れる設定。
基本的にハイペースに対する適正は低いのですが、持続的に速い脚が使えるので、中緩みしないようなレースで楽にポジションを取れる枠の配列が必要になります。
ジューヌエコール
安田/クロフネ
函館芝
67.6-50.1-36.5-11.8
脚がスラっとしていて、割と線も細いタイプなので短距離へのシフトがベストとは思えません。しっかり筋肉豊富で回転力ある走りなら・・とは思いますが。
気性的に荒さがあることと、マイルだと持続力が足りてこないので、それを補うための短距離路線なのでしょう。
追い切りもまだ完全には硬さが取りきれていない感じです。
中間も少ないですし、まずは北海道の環境に少しずつ慣れさせて・・というところでしょうか。斤量も少ないですしね。
セイウンコウセイ
上原/アドマイヤムーン
函館W
66.3-51.4-38.0-12.3
ちょっと馬体の良さが半端じゃないですね。
相当に祝福されて馬自身にかなり活力がある状態でしょう。
ただ対照的に追い切りはまだ重さが残っています。頭が若干高く、後駆もスピードに乗れません。
それを見越してか、ムチを入れた強度の強い追い切りをこなしています。
持ち前の柔らかさと全体の連動性は最低限備わっているので、相手なりに対応はしてくるハズです。
ノボバカラ
天間/アドマイヤオーラ
函館芝
67.5-51.8-38.2-12.4
ダートからの参入です。
追い切りを見ている感じだと全体的に柔らかさがあって良い。特に前駆が良く伸びていて芝でもやりきれる雰囲気はあります。
逆に芝メインで走っていて函館コースとなると割り引きたくなるような走りです。
ダートを走らせていたこともあって重い馬場への対応はできるでしょうから、そういう意味では函館のチョイスは間違っていない。
ケガ明け、芝転進となると買いにくい要素多めですが、動き的には一発あってもおかしくないような走りは見せています。
ホッコーサラスター
飯田/ヨハネスブルグ
函館ダート
71.4-55.9-41.3-13.4
軽く走っているとはいえ、明らかに硬いですね。
ちょっと相手関係から考えると、なかなか難しいタイミングでしょう。
レヴァンテライオン
矢作/Pioneerof the Nile
函館芝
51.5-37.9-12.3
この馬のベストはやはり1200にあるようです。
このメンバーに入っても劣らない動きで、全体的にクセのないタイプの走り方をしますね。
並走馬は強く追われてるのに対し、この馬は終始軽めの走りで先着。
前の出の良さに加え後ろの収縮性もあって、それが軽く走っても先着できている要因なのでしょう。
今回は一気に相手強化となりますが、どの程度対応できるかは素直に期待したい。
イッテツ
斎藤/Invincible spirit
函館ウッド
70.4-55.3-40.8-12.4
並走馬と強くやりあう追い切り。
滞在で体調を整えてる分、しっかり負荷のかかる追い切りを消化できました。
離される形でのゴールとなりましたので、少し消化不良の部分はありますが意欲的に走れているところは評価すべきでしょう。
太く直立した繋ぎで洋芝適正は高い。前駆は柔らかく良いものを持っていますが、いかんせん首高く腰も安定していないのでベクトルが上に向いてしまっています。
エイシンブルズアイ
野中/Belgravia
函館ウッド
67.2-52.0-38.2-12.0
CBC賞をきっかけに反応をしなくなった馬。「負荷を嫌う」悪さを覚えたので、その次のレースからストレス回避の後方待機。結果それでも反応しないので、リフレッシュ&矯正の意味も込めてダート転向といったところでしょうか。
追い切りではずっと良い動きを見せているので、レースでやる気を見せてくれれば...というところ。
前の出が硬く後ろとの連動性が弱いのですが、函館洋芝で緩和することはできます。復活のコースとしては良い選択です。
キングハート
星野/オレハマッテルゼ
函館ウッド
66.9-52.2-38.7-13.0
立ち姿の馬体写真は無いですが、身体が大きく成長したのでしょうね。スケール感のある走りを追い切りで見せています。以前の重賞にチャレンジしたときとは造りが違う。
脚が長いのですが、しっかり収縮できていてスピードに変換できています。やや首が高いのが勿体無いですが、動き自体は素晴らしい。
ただし函館コースはちょっとフィットしにくい走りです。コーナー加速が見込めないタイプなので基本的な函館適正からは外れてきます。状態の良さでカバーできるかがポイントになってくる。
クリスマス
伊藤/バゴ
函館芝
49.0-35.3-11.4
筋肉で弾いて進むタイプ。逆に縮んで伸びてという基本動作が出来ないので相手が強くなると対処できない。
そういう意味では函館コースはその弱さをうまくカバーできる舞台ですが、勝ち負けまでは演出できないかなというイメージです。
銭型がはっきりと浮いて体調は良いのでしょうが、使って良くなるタイプでもありそうですし、もう少し身体を動かせるようになってから。
ブランボヌール
中竹/ディープインパクト
函館ウッド
67.9-52.0-37.7-12.8
とにかく前後の連動性がスムーズで、しっかりと推進力に変換できています。
後ろでしっかり蹴って、そこで生まれた前への力を前駆が止めることなく受け止めているイメージ。前が柔らかいですよね。
シルクロードSの追い切りを見ていると明らかに動けていません。牝馬の負け癖がつく前に長めの放牧に出したことは素晴らしい判断だったと思います。たぶん冬は動かないタイプなのでしょう。
馬体や追い切りを見ている感じだと、まだまだピークには遠い印象です。それでも脚の運びを見ている限りでは持っているポテンシャルは非常に高い馬。シュウジにも勝っていますしね。
状態評価
5.0
ナシ
4.5
キングハート
→函館適正は低い
4.0
レヴァンテライオン
ノボバカラ
シュウジ
エイシンブルズアイ
→内面不安
ブランボヌール
3.5
セイウンコウセイ
→馬体は素晴らしい
イッテツ
3.0
ジューヌエコール
クリスマス
結論
枠の関係から◎馬考えました。
上記の競馬ランキングのコメント欄に記載しています。
ちょっと置きにいきましたがやはりポテンシャル勝負で。