ステファノスに見る後躯の回旋
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後躯の使い方の特徴のひとつに旋回の大きさがあります。
現役でも屈指の身体の柔らかさを誇るステファノス。
ディープ産駒らしく全体を柔らかく使うことができる優秀な馬です。
この馬の後躯の使い方はかなり特徴的です。
写真のように蹴り上げた脚がかなり跳ね上がり、高く上がっていることが確認できます。ここまで上がる馬は珍しい。
この柔らかさが、屈指の爆発的な脚力を生み出しているわけですが、この蹴り上げた脚を戻す際に大きな旋回を描く為、瞬間的なギアの切り替えが難しくなるります。
脚を戻すことに時間がかかる為、細かいリズムが刻めないのが一因です。
本来であれば、バネのように蹴り上げた脚を一直線上に戻すのが理想ですが、円を描くように脚を動かすので、どうしてもゆったりとした脚の運びになってしまいます。
この動きだと展開が忙しいマイル対応は難しくなる。
馬体の造りもありますが、ステファノスの場合で言えば理想は2000m程度。
追い切り映像をスローで確認してみてください。 他の馬との違いがわかるはずです。
ちなみにこのときのロゴタイプの追い切りは絶品です(?)