ステファノスに見る後躯の回旋

http://kura1.photozou.jp/pub/137/745137/photo/219381251_624.jpg

http://kura1.photozou.jp/pub/137/745137/photo/219381251_624.jpg

 

後躯の使い方の特徴のひとつに旋回の大きさがあります。

現役でも屈指の身体の柔らかさを誇るステファノス。

ディープ産駒らしく全体を柔らかく使うことができる優秀な馬です。

 

この馬の後躯の使い方はかなり特徴的です。

f:id:yomouma:20170531012648p:plain

 

写真のように蹴り上げた脚がかなり跳ね上がり、高く上がっていることが確認できます。ここまで上がる馬は珍しい。

 

この柔らかさが、屈指の爆発的な脚力を生み出しているわけですが、この蹴り上げた脚を戻す際に大きな旋回を描く為、瞬間的なギアの切り替えが難しくなるります。

 

脚を戻すことに時間がかかる為、細かいリズムが刻めないのが一因です。

f:id:yomouma:20170531012655p:plain

 

本来であれば、バネのように蹴り上げた脚を一直線上に戻すのが理想ですが、円を描くように脚を動かすので、どうしてもゆったりとした脚の運びになってしまいます。

 

この動きだと展開が忙しいマイル対応は難しくなる。

馬体の造りもありますが、ステファノスの場合で言えば理想は2000m程度。

追い切り映像をスローで確認してみてください。 他の馬との違いがわかるはずです。

ちなみにこのときのロゴタイプの追い切りは絶品です(?)

www.youtube.com